目の病気-使い捨てコンタクトレンズ通販の価格比較-

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アカントアメーバ角膜炎

アカントアメーバ角膜炎とはアメーバの一種であるアカントアメーバが角膜に感染して起こる病気のこと

アメーバの一種であるアカントアメーバが角膜に感染して起こる病気です。非常にまれな感染ですが、角膜の感染症のなかでは最も重症です。

原因は何か

アカントアメーバは通常なかなか感染を起こしませんが、多くはアメーバで汚染されたコンタクトレンズを使用することによって生じます。

症状の現れ方

非常にゆっくりと進行しますが、他の感染に比べて眼の痛みが相当強いのが特徴で、涙もかなり出ます。また、白眼の充血も非常に強くなります。視力の低下は初期は軽度ですが、徐々に見えにくくなり、進行すると重度の視力障害になります。目やには軽度です。

通常は片眼性です。

検査と診断

角膜の悪くなっている部分をこすり取って、アカントアメーバを検出しますが、特殊な病原体であり、また、めずらしい病気であるだけに、大きな総合病院でも検査が困難なことが多い点が問題になっています。

治療の方法

アメーバに対する特効薬がないため、抗真菌薬を使用しますが、それに加えて感染した角膜表面を何度も削る治療を併用する必要があります。

根治には何カ月もかかることがまれではありません。どうしても治らない場合は、角膜移植を余儀なくされる場合もあります。

病気に気づいたらどうする

アメーバは大変に感染しにくい病原体であり、正しくコンタクトレンズを使用している場合に感染することはあまりありません。しかし、いったん感染すると、診断・治療は困難を極めます。この病気は予防することが大切といえます。

圧迫性視神経症(あっぱくせいししんけいしょう )

圧迫性視神経症とは眼球から後方に延びる視神経が、頭蓋内の視交叉に至るまでの間に何らかの病変により圧迫を受け、視神経線維に直接的な圧迫や循環障害が起こり、視力・視野障害が起こった状態のこと

眼球から後方に延びる視神経が、頭蓋内の視交叉(しこうさ)に至るまでの間に何らかの病変により圧迫を受け、視神経線維に直接的な圧迫や循環障害が起こり、視力・視野障害が起こった状態です。片眼に慢性、かつ進行性の視力・視野障害が起こります。

原因は何か

眼窩(がんか)内の腫瘍や、甲状腺機能異常(こうじょうせんきのういじょう)に伴う外眼筋(がいがんきん)の腫大(甲状腺眼症(こうじょうせんがんしょう))、副鼻腔(ふくびくう)の占拠性病変(蓄膿(ちくのう)手術後の嚢胞(のうほう)、悪性腫瘍など)、頭蓋内腫瘍(ずがいないしゅよう)(髄膜腫(ずいまくしゅ)、頭蓋咽頭腫(ずがいいんとうしゅ)など)、頭蓋内内頸動脈瘤(ないけいどうみゃくりゅう)や内頸動脈硬化症などによる視神経の圧迫が原因として報告されています。副鼻腔病変による圧迫性視神経症は、鼻性(びせい)視神経症や鼻性視神経炎と呼ばれることもあります。

症状の現れ方

一般には、片眼に数カ月にわたってゆっくりと進行する、無痛性の視力低下・視野異常として起こります。ゆっくりと進行すること、痛みがないことが他の視神経症と比較して特徴的です(ただし、副鼻腔の腫瘍の場合は痛みを伴うことが多い)。眼窩内の病変による場合は、眼球突出(がんきゅうとっしゅつ)を伴うことがあります。

中心視力が低下することが多いのですが、視野狭窄(きょうさく)のみで視力は低下しないこともあります。視野異常も中心が見えにくくなる中心暗点から、耳側もしくは鼻側半分が見えにくくなる半盲性(はんもうせい)障害までさまざまです。

検査と診断

眼底検査では、進行すれば視神経乳頭に萎縮所見を示しますが、多くの場合は異常はありません。片眼性の場合は、瞳孔(どうこう)の対光反応に左右差があることが特徴的で、診断上重要です。
症状・経過・眼底および視野検査・瞳孔反応などから圧迫性視神経症が疑われる場合、確定診断にはCT・MRIなどの画像診断が必須になります。動脈瘤など血管性病変が疑われる場合は、MRアンジオグラフィ(MRA)や脳血管造影が必要になります。

また蓄膿の手術歴があるか、甲状腺疾患を指摘されたことがあるかなど、十分な病歴聴取も診断の一助になります。

治療の方法

基本的には原疾患の観血的(かんけつてき)治療(手術など)が原則となり、脳外科や耳鼻科などと連携した治療が必要です。術後は、神経の保護目的でビタミンB12製剤(メチコバール)を内服することがあります。

病気に気づいたらどうする

多くは片眼性・無痛性で、急激発症の形をとらないため、たまたま片眼を閉じてみたら見えにくいことに気づく場合がほとんどです。ゆっくりではあるものの慢性進行性である点が重要で、そのような場合はできるだけ早く眼科で精密検査を受ける必要があります。

まず、眼科で視機能低下の原因となるような病変が眼内にないことを確認のうえ、画像診断を受けることと、耳鼻科や脳外科などとの連携が重要です。

アレルギー性結膜炎、春季カタル

アレルギー性結膜炎は異常に亢進した生体防御反応(アレルギー)によって結膜に炎症の起こる病気で、春季カタルは重症のアレルギー性結膜炎で、青少年に多く発症します

アレルギー性結膜炎は、何らかの外来異物(アレルゲン、抗原)に対する、異常に亢進した生体防御反応(アレルギー)によって結膜に炎症の起こる病気です。アトピー体質(アレルギー反応を起こしやすい体質)の人は起こりやすくなります。

春季カタルは重症のアレルギー性結膜炎で、青少年に多く発症します。

原因は何か

アレルギー反応を生じさせる外来異物には、花粉、ダニ、ハウスダスト、動物の毛、コンタクトレンズなどたくさんあります。花粉症の場合、主にスギ花粉は2~4月に、ヒノキ花粉は5月に、カモガヤは5~6月に、ブタクサは8~10月に起こります。

症状の現れ方

アレルギー性結膜炎では、掻痒感(そうようかん)(かゆみ)が強く、結膜充血、浮腫(ふしゅ)、異物感、目やに(眼脂(がんし))、眼瞼腫脹(がんけんしゅちょう)などがみられます。角膜(かくまく)(黒眼)に軽い傷ができることもあります。角膜病変があれば、視力低下が起こります。コンタクトレンズ関連のアレルギーでは、レンズのくもりが起こります。

また、眼以外にくしゃみ、鼻水を伴うこともあります。症状は、花粉症のようにある季節にだけ起こることもあります。

春季カタルでは、くわえて上眼瞼結膜(じょうがんけんけつまく)(上まぶたの裏側)にぶつぶつ(乳頭)ができ、重症では大きなぶつぶつ(巨大乳頭)となります。角膜近くの眼球結膜が発赤し、分厚くはれます。重症例では角膜に傷がつき、混濁します。巨大乳頭は、コンタクトレンズ関連のアレルギーでも起こります。

検査と診断

強い掻痒感を伴う結膜充血、浮腫、眼脂などから診断します。アトピー体質、季節性があることなども参考になります。結膜擦過(さっか)(こすりとる)サンプルからは、アレルギーに特有の白血球(好酸球)が証明されます。

抗原の検索も行いますが、これには皮膚に微量の疑わしい抗原を塗布して反応をみるパッチテストや、血液を調べるRAST法、MAST法などがあります。

治療の方法

抗原が特定されれば、それを避けるように心がけます。

花粉症ではアレルゲンである花粉の飛散時期の2週間以上前から、抗アレルギー薬の点眼を行っておくと症状が軽くてすみます。アレルギー性結膜炎の症状が出たあとは、ステロイド薬の点眼を中心にした治療を行います。

春季カタルやアトピー性など重症の場合、ステロイド薬の結膜下注射や、内服による全身投与を行うこともあります。ただし、ステロイド薬は長期間使用すれば、緑内障(りょくないしょう)などの副作用が出る場合があるので、症状が軽減したら非ステロイド性の抗アレルギー薬や消炎薬に切り替えます。また、人工涙液を頻回に点眼し、アレルゲンを洗い流すことも有効です。

春季カタルで上眼瞼結膜にできた巨大乳頭は、手術によって切除することもあります。

コンタクトレンズ関連のアレルギーの場合は、いったんコンタクトレンズの装用を中止して前記の治療を行い、治ってから装用を再開します。レンズの種類としては、ハードコンタクトレンズか使い捨てのソフトレンズがよいでしょう。

病気に気づいたらどうする

早めに専門医の診察を受けてください。

イヌ回虫症

イヌ回虫症とは子イヌの便とともに外に出てきたイヌ回虫の卵をのみ込むと感染します

イヌ糸状虫症(しじょうちゅうしょう)と同様に幼虫移行症のひとつです。イヌ回虫という回虫の仲間は、生後3カ月くらいまでの子イヌの小腸に寄生しています。この虫の幼虫が、肝臓や肺、筋肉や眼のなかに入り込んで起こる病気がイヌ回虫症です。

子イヌの便とともに外に出てきたイヌ回虫の卵は、適当な環境で数週間たつと感染可能になりますが、子イヌ以外の動物がこの卵をのみ込んでも、そのなかでは成熟できません。その代わり、筋肉のなかなどに幼虫のままとどまり、その筋肉を別の動物が食べるとそのなかでまた幼虫のままとどまり、ということを繰り返します。

成犬のなかでも、イヌ回虫は成熟できません。子イヌが成虫に感染しているのは、幼虫をもっている母犬が妊娠すると虫がいっせいに胎児に移動して、生後まもなく虫が腸管におりてきて成熟するからです。

ヒトは、この虫の卵をのみ込むと感染します。幼虫が寄生しているニワトリなどの肉を生で食べて感染することもあります。

症状の現れ方

自覚症状がまったくないことも多いのですが、虫が肺を通る時に咳(せき)や発熱、胸痛などの症状が出ることがあり、アレルギーで皮膚に赤い発疹が出ることもあります。また、健康診断での超音波検査で、肝臓にいくつもの影が見つかることもあります。

幼虫が眼に入ると、視力の低下、眼の痛み、眼の前を眼球の動きにつれてゴミが飛ぶような症状(飛蚊症(ひぶんしょう))が現れます。

検査と診断

肺や肝臓の症状から、ただちにイヌ回虫症を疑うことはなく、血液検査で好酸球(こうさんきゅう)という白血球が増えているのに気づいて、抗体検査で診断します。自覚症状がなくても胸のX線検査をしたり、腹部超音波で病変のチェックをします。

眼の症状がある時は好酸球は高くなく、抗体もあまりつくられないため、眼科的に診断します。

治療の方法

駆虫薬(くちゅうやく)(メベンダゾール)を内服します。ただし、この薬は胎児に影響するため、妊婦や妊娠の可能性のある女性には使えません。薬で肺の症状や肝臓の影は比較的早く消えますが、好酸球の値はなかなか下がらないことがあります。

虫が網膜内にいて出血などの症状があれば、眼科で光凝固(ひかりぎょうこ)療法などを行います。

病気に気づいたらどうする

眼の症状が現れたら、すぐに眼科を受診してください。

日本では、直接この虫の卵をのみ込んだというよりは、地鶏の刺身や肝刺しなどで感染したと考えられるケースが多く、同じ物を食べている人は感染している可能性があります。同居の家族なども内科を受診して、血液検査をしておいたほうがよいでしょう。

遠視(えんし)

遠視とは正視ではちょうど網膜上でピントが合っていますが、遠視では眼の奥行きの長さが短いことが多いため、網膜よりも後ろにピントが合う状態のこと

眼に入ってきた光は角膜(かくまく)・水晶体(すいしょうたい)を通過し、網膜(もうまく)に到達します。正視ではちょうど網膜上でピントが合っていますが、遠視では眼の奥行きの長さ(眼軸(がんじく))が短いことが多いため、網膜よりも後ろにピントが合う状態になります。

遠視は「遠くが見えるよい眼」と勘違いされがちですが、眼の屈折状態としては、本当は遠くにも近くにもピントが合っていません。しかし、眼には水晶体というレンズのはたらきをする部分の厚みを増して像の結ばれる位置をずらす「調節」という機能があるので、実際には遠くも近くも見ることができます。

ただ、「調節」の機能は年齢とともに衰えてくるため、徐々にピントを合わせることができなくなり、より「調節」を要する近くから見えにくくなっていきます。遠視の人は正視の人や近視の人よりも多くの調節力がいるので、「若いころは眼がよかったから、早く老眼になった」とよくいわれているのはこのためです。

遠視のおおよその頻度は、新生児100%、幼児60~70%、小学生50%、中学生20%、高校生15%で漸次減少しますが、老人では水晶体の加齢変化により再び遠視化します。

症状の現れ方

遠視では、見る時に絶えず「調節」をしなければいけないため、眼が疲れやすい(眼精疲労(がんせいひろう))、頭痛・眼痛、集中力に欠ける、といった症状が出ます。小児の場合、調節をする時に眼が寄る作用が強く出るため内斜視(ないしゃし)になります(調節性内斜視)。

最も注意が必要な遠視は小児の強度遠視です。遠視が強度になると調節をしてもピントが合いにくいため視力が発達せず、放置すると弱視になってしまいます。

治療の方法

遠視の治療としては、眼鏡やコンタクトレンズによる矯正を行います。とくに事務やコンピュータなど長時間の近見作業に従事する人は調節による眼精疲労を起こしやすいため、年齢にかかわらず近見作業用の眼鏡の装用をすすめます。

調節性内斜視の小児は、適切な眼鏡の装用により内斜視も治療することができます。また、弱視(じゃくし)になる可能性がある強度遠視の小児でも、早期から適切な眼鏡を装用することでピントの合った像を見ることができるので、視力の発達を促すことができます。

円錐角膜(えんすいかくまく)

円錐角膜とは角膜はドーム状をしていますが、これが円錐状に突出してきて、中央が薄くなる病気のこと

角膜はドーム状をしていますが、これが円錐状に突出してきて、中央が薄くなる病気です。

多くは10代で発症し、以後少しずつ進行していきますが、30代以降は通常あまり大きく進行しません。左右差はありますが、基本的に両眼性です。

原因は何か

原因はまだ十分に解明されていませんが、家族性の場合が少なからずあることから、遺伝的な因子が関与していることは確かです。

また、アトピー性皮膚炎を合併していることも多く、眼をこするという外力が悪化の要因となっているといわれており、角膜が突出しやすい遺伝的素因に環境要因がプラスされて発症すると考えられています。

症状の現れ方

初期は遠方の視力低下があるものの、眼鏡で十分に視力が出るので、普通の近視や乱視の人とあまり変わりません。ところが突出が進行してくると、眼鏡では無理で、ハードコンタクトレンズでないと視力矯正(きょうせい)ができなくなってきます。その後、さらに突出してくるとコンタクトレンズも装用できなくなり、強い視力低下を起こします。

また、その経過中で突然、角膜のいちばん奥に亀裂(きれつ)が生じ、そこから角膜内に大量の眼内液(がんないえき)(房水(ぼうすい))が流入して、角膜が著しくはれることがあります(急性水腫(きゅうせいすいしゅ))。この時は、肉眼でも角膜の中央が白くにごっているのがわかるようになり、視力はさらに低下します。

検査と診断

進行したものは細隙灯(さいげきとう)顕微鏡検査でわかりますが、軽症の人では角膜の表面の形を解析するフォトケラトスコープやビデオケラトスコープという特殊な装置による検査が必要です。パキメーターという角膜の厚みを測る検査も診断に役立ちます。

治療の方法

軽症・中等症ではハードコンタクトレンズを装用することによって、ある程度の視力が得られます。また、ハードコンタクトレンズを装用することによって、円錐角膜の進行が少し抑制される効果もあります。

急性水腫が生じた時は、コンタクトレンズは装用せず経過をみますが、非常に強いはれとにごりがあるにもかかわらず、だいたい1~2カ月で軽快します。そのため、視力低下が強いからといって、この時期に角膜移植をする必要はありません。多くの例で、軽快後は再びコンタクトレンズが装用できるようになります。

コンタクトレンズをしてもすぐ脱落したり、異物感が強いなどトラブルが多くて装用が継続できない場合は、角膜移植を行うことになります。円錐角膜は、角膜移植後の予後が最もよい角膜の病気のひとつです。

病気に気づいたらどうする

最近は、軽度の円錐角膜の人が、近視などを手術で治す屈折矯正(くっせつきょうせい)手術を受けてしまう例があり、問題となっています。

現在の屈折矯正手術は、角膜を削ることによって行われているので、もともと角膜が薄く突出してきている円錐角膜では、この手術を受けるとますます進行してしまうことから、屈折矯正手術は禁忌(きんき)とされています。

しかし、初期の円錐角膜と強い乱視(らんし)の区別は難しいので、円錐角膜が疑われる場合は、現在の屈折矯正手術の方法によるかぎり、この手術は見合わせるべきであるといえます。

黄斑円孔(おうはんえんこう)

黄斑円孔とは眼底の中心にある黄斑部の網膜に孔があく病気のこと

眼底の中心にある黄斑部の網膜(もうまく)に孔(あな)があく病気です。黄斑部は物を見るための中心ですから、黄斑円孔になると非常に物が見えにくくなります。

10年ほど前までは治療不可能とされていましたが、最近では手術でほとんど黄斑円孔は閉鎖することができるようになっています。高齢者に多い病気ですが、眼の打撲などで若い人にも起こることがあります。

原因は何か

眼の老化、とくに硝子体(しょうしたい)の加齢による変化が原因です。硝子体の最も外側、網膜と接する部分を硝子体皮質といいますが、加齢とともに黄斑部網膜に接する硝子体皮質に接線方向の張力が加わります。すると、網膜と硝子体皮質は中心部で強く接着しているため、網膜の中心に前方への牽引力(けんいんりょく)が加わり、黄斑部網膜に亀裂(きれつ)が入って黄斑円孔ができると考えられています。

症状の現れ方

多くの場合、変視症(へんししょう)(物がゆがんで見える)で始まります。黄斑円孔による変視症は特徴的で、よく「すぼんで見える」「吸い込まれるように見える」と表現されます。

視力は初期には比較的良好ですが、進行するにつれて下がっていき、最終的には0・1~0・2程度まで低下します。

検査と診断

眼底検査で一目瞭然(りょうぜん)です。最新の機器であるOCT(光学的干渉断層計)は、黄斑円孔の断面をきれいに映し出すことができます。進行の過程によって、ステージ1~4に分けられています。

黄斑円孔は、かつては中心部の網膜がくり抜かれてできると考えられていました。しかし、今では針で突いたような小さな孔が周囲に拡大したものであることがわかっています。

治療の方法

ごくまれに自然に治ることがありますが、一般的には硝子体手術が唯一の治療法です。手術で最も重要なポイントは、後部硝子体皮質(こうぶしょうしたいひしつ)を網膜の表面から剥離(はくり)することにありますが、最近は内境界膜(網膜の最表面にあり、後部硝子体皮質と接する膜)を併せて取り除く方法が広まっています。

手術では眼のなかに気体を注入するので、術後数週間はうつ伏せの体位をとらなくてはなりません。うつ伏せはかなりつらいようですが、今では手術によって90%以上は円孔が閉鎖するようになっていますから、がんばる甲斐はあります。円孔が閉鎖すると、直後から変視症は大幅に改善しますが、視力の回復はさまざまです。

病気に気づいたらどうする

早急に眼科専門医の診断を受ける必要があります。早く手術をするほど円孔が閉鎖する率は高く、視力の回復は良好です。

手術は一刻を争うわけではありませんが、早く手術を受けるに越したことはありません。時間がたちすぎると、円孔は閉鎖しても視力はあまり回復しません。

黄斑ジストロフィー(先天性黄斑変性症)

黄斑ジストロフィーとは黄斑部の網膜、網膜色素上皮、脈絡膜などが徐々に変性萎縮に陥る病気です

黄斑部の網膜(もうまく)、網膜色素上皮、脈絡膜(みゃくらくまく)などが徐々に変性萎縮(へんせいいしゅく)に陥る病気です。黄斑部は中心視力を担う場所ですから、多くの場合、視力が低下します。

黄斑ジストロフィーとひと口にいっても病気の種類は多数あります。少し専門的になりますが、スターガルト型黄斑ジストロフィー、卵黄様(らんおうよう)黄斑ジストロフィー、錐体(すいたい)ジストロフィーなどを例としてあげておきます。

原因は何か

原因は遺伝子の異常です。ジストロフィーという病名は眼科にかぎらずよく出てきますが、遺伝子の異常によって組織や臓器が徐々に変性することを意味します。ちなみに網膜色素変性症(もうまくしきそへんせいしょう)もジストロフィーに含まれる病気です。黄斑ジストロフィーのいくつかでは、どの遺伝子に異常があるのかがわかっています。

症状の現れ方

病気の種類によって違いますが、視力低下、中心暗点(中心が見えにくい)、傍中心暗点、羞明(しゅうめい)(まぶしい)、後天性色覚異常などが現れます。ある程度年齢が高くなってから症状が現れること、幼少時にすでに発症していて気づいた時にはかなり進行していることもあります。

検査と診断

眼底検査でおおよその診断はつきます。両眼対称性であること、進行性であること、家族にかかった人がいること、薬物や感染症など外因がないことなどが重要な手がかりになります。

蛍光(けいこう)眼底検査、網膜電図などの電気生理学的検査も診断を確実にするには必須です。異常を起こす遺伝子が突き止められているものでは、遺伝子の検索が決め手になります。

治療の方法

網膜色素変性症と同様、有効な治療法は見いだされていません。症状に応じて、遮光(しゃこう)眼鏡、弱視(じゃくし)眼鏡、拡大読書器などの補助具を使用することが有用です。その他のリハビリテーションも重要です。いつの日か、先端的医療の進歩が根本的治療を可能にすることが期待されます。

病気に気づいたらどうする

専門医の診察を受け、正しく診断してもらうことがまず基本になります。病気を受け入れ、その後のことを考えるのが合理的だと思います。

多くの場合、黄斑ジストロフィーは、視力の大幅な低下が避けられません。残存機能を活用すること、弱視学級や盲学校での勉学、職業訓練など、将来を見通して現実的に対応することが有益でしょう。

黄斑上膜(おうはんじょうまく)

黄斑上膜とは黄斑部網膜の上にある後部硝子体皮質が、半透明の膜状の組織になったものが黄斑上膜で、黄斑上膜の厚み、収縮の度合いなどによって、視力が低下します

加齢に伴って起こる特発性と、ほかの眼病に伴って起こる続発性がありますが、ここではより一般的な特発性黄斑上膜(おうはんじょうまく)についてのみ解説します。

黄斑部網膜の上にある後部硝子体皮質(こうぶしょうしたいひしつ)が、半透明の膜状の組織になったものが黄斑上膜です。黄斑上膜がすべて見え方に影響するわけではなく、自覚症状のない黄斑上膜もたくさんあります。黄斑上膜の厚み、収縮の度合いなどによっては、視力が低下します。

原因は何か

黄斑円孔(おうはんえんこう)と同様に、硝子体の加齢性変化が原因になります。最も典型的なでき方を説明しておきます。

まず、後部硝子体剥離(はくり)が起こります。その時、何かの拍子に黄斑部の後部硝子体皮質が網膜の表面にとり残されます。とり残された硝子体皮質はやがて線維状になって収縮します。黄斑上膜が収縮することにより網膜にしわがよったり、網膜がずれたり、中心部に水がたまったりすると見え方が影響されます。

症状の現れ方

黄斑上膜は多様な病気で、症状の現れ方も一様ではありません。視力低下、変視症(へんししょう)、霧視(むし)などが多い症状ですが、突然現れることはなく(突然気づくことはある)、いつとはなしにということが多いようです。変視症は黄斑円孔とはまったく違い、波打って見えることが多いようです。

検査と診断

眼底検査で簡単に診断がつきます。OCT(光学的干渉断層計)は、黄斑上膜の下にある網膜の状態を描き出すので、とても有用です。

以前は、黄斑上膜による視力低下は、光が上膜にさえぎられたり、網膜にしわがよったり、網膜がずれることで細胞の並びが乱れたりすることなどが原因と考えられていました。しかし、OCTで網膜の様子がよく観察できるようになると、中心部網膜のなかや下に水がたまることが視力低下の主因であることがわかってきました。

治療の方法

治療をするなら、硝子体手術が唯一の方法です。しかし、黄斑上膜はすべて治療しなくてはいけないものではありません。程度によっては治療の必要はないので、視力障害や変視症の程度、発症してからの期間などさまざまな条件を考慮して治療すべきかどうかを考えます。

また、失明に至るという病気でもないので、本人が望まなければ無理に手術する必要はありません。

病気に気づいたらどうする

徐々に発症・進行する病気ですからあわてることはありませんが、とりあえず治療方針を決める必要があります。専門医に診てもらって、手術の要否、経過観察の要否などを診断してもらうのがよいでしょう。手術するかどうか、するならいつするかはよく話を聞いてから決めたほうがよいでしょう。

開放隅角緑内障(かいほうぐうかくりょくないしょう)

開放隅角緑内障は眼球内での房水(ぼうすい)の流れが悪いため眼圧が上昇するタイプの緑内障で、慢性的に視神経が圧迫されて、徐々に進行するのが特徴

眼球内での房水(ぼうすい)の流れが悪いため眼圧が上昇するタイプの緑内障で、慢性的に視神経が圧迫されて、徐々に進行するのが特徴です。慢性緑内障の典型的な病型といえます。

また、開放隅角緑内障は眼圧が上昇するのが特徴ですが、眼圧が正常範囲である以外は開放隅角緑内障と同じタイプの緑内障として、正常眼圧(せいじょうがんあつ)緑内障(眼圧が正常範囲の緑内障)があります。これは眼圧検査では発見できないため、眼底検査が発見の決め手となります。現在日本で最も多いタイプで、40歳以上の約3・6%に正常眼圧緑内障がみられると推定されています。

原因は何か

開放隅角緑内障では房水流出口である隅角は広くあいていますが、排水部分である線維柱帯(せんいちゅうたい)が目詰まりしていて、房水が流れにくくなり眼圧が上昇するといわれています。線維柱帯が目詰まりする原因としては、コラーゲンや異常な蛋白質の蓄積、線維柱帯を構成している細胞の減少などがいわれています。

正常眼圧緑内障の原因は専門家の間でも意見が分かれていますが、その人の視神経乳頭が耐えられる眼圧が低い、眼循環に障害がある、などの原因が考えられています。

症状の現れ方

眼が重い、眼が疲れやすい、肩がこるなどの症状が出ることもありますが、多くはかなり進行するまで無症状です。検診で見つかることが多い病型です。中期~末期になると視野欠損を自覚します。

検査と診断

開放隅角緑内障では眼圧検査で22mmHgを超えることがあること、視神経乳頭の検査で緑内障性の視神経乳頭の障害を認めること、視野検査で視野欠損を認めること、隅角検査で開放隅角であること、原因となるようなそのほかの眼や全身の病気がないことが診断基準になります。

正常眼圧緑内障では眼圧は正常範囲です。この場合は、原因となるような頭蓋(ずがい)内の病気(脳腫瘍(のうしゅよう)や脳梗塞(のうこうそく)など)がないかどうかを調べることも大切です。

治療の方法

開放隅角緑内障の治療は、まず薬物による眼圧下降が選択されます。点眼治療から開始し、効果が不十分な場合、内服薬、レーザー治療、手術と順次病気の進行によって選択されます。点眼薬はまず1剤から開始し、眼圧下降の効果をみながら追加していきます。正常眼圧緑内障の場合、眼圧は正常範囲内ですが、多くの場合緑内障の進行に眼圧が関わっているとされることから、眼圧が極めて低い場合を除いて薬物による眼圧下降治療を行います。

薬物・レーザー治療・手術治療を問わず、眼圧を10~12mmHg程度にコントロールすることで視野異常の進行を止めるのに効果的だとされています。

病気に気づいたらどうする

開放隅角緑内障、正常眼圧緑内障とも、慢性の進行性の病気なので、長期にわたって定期的な眼科受診が必要です。薬による治療はきちんと続ける必要がありますが、必要以上に気にしないことも大切です。とくに生活上の規制は必要ありません。

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